去年あたりから、北海道でも本州でも、やたらとクマの目撃情報や事故が報じられるようになってきて、危険だからと釣りをあまりしなくなった人も少なくないようです。
確かに、以前よりも妙にクマと人間の距離が近くなっているのは確かなようですし、用心するには越したことはないですから、クマと会うのが嫌なら釣りは止めた方が無難だと思います。
それにしても、ちょっと昨今のクマに対する、報道の盛り上がりは過熱気味だと思ってしまいますね。
ここまで騒ぎになってくると、ちょっとでもクマらしきものを目撃すると、すぐに警察などに報告する人が増えているはずです。
以前だったら、ちょっとクマを見かけたからと言って、いちいち報告しない人も多かったでしょうから、実際にクマがよく出現するようになっている度合以上に、クマが出現しまくっているように誤解されているということもあるのではないでしょうか。
さらに、誰も彼もがクマだクマだと騒ぐようになった結果、クマ以外の動物をクマだと誤認した情報も増えているようです。
そして、そんな情報も含めて、以前よりもニュースでクマの情報が取り上げられているわけで、これでは実態以上にクマが出現しまくっているように感じる人も増えているのだと思います。
そもそもが、近くにクマの住んでいる森があるなら、たまに目撃することは珍しいことではないでしょうし、それをいちいち報告するのもおかしな話ではないでしょうが。
たまには襲われることもあるかもしれませんが、それが自然なのですし、なんとか折り合いをつけて暮らしていくしかないでしょう。
それが嫌なら、都会に引っ越すなり、介護施設に入るなり、避ける手段は人間側にあるわけです。
私は、釣りをしていて、わりと民家の近くなどでクマの存在に気づいたことはいくらでもありますが、いちいち報告をしたことはありません。
これから先、襲われて怪我をしても、病院ではクマにやられましたと言うかもしれませんが、役場や警察にわざわざ報告しようとは思いませんね。
人間なんて自然に脅かされているくらいが調度良いと思いますし、いちいちクマぐらいで騒ぐことではないと思うからです。
昨今のクマ騒ぎを見ていると、本当に人間はどうでもよいことで大騒ぎしていて滑稽でしかないと、笑えてきてしまいます。