釣りにゃんだろう

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川がヒグマに守られているなんて嘘。

昔から釣り雑誌などで北海道の川が紹介される時に、「ヒグマに守られているから魚影が濃い」というような表現が使われていることがあります。
私は、そんな文章を見かける度に、「そんなことはないだろう」と笑ってしまいます。

 

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「川がヒグマに守られている」とは、ヒグマが頻繁に出現するので、釣り人があまり立ち入らないために、魚が温存されているというような意味だと思います。

これは、おそらく必要以上にヒグマにビビりまくっている記者などが考えた文章だと思いますが、実際にはまずそんなことはありえないと思います。

釣り人の中には、ヒグマを怖がり、頻繁に出現する川を避ける人もいるにはいますが、それほど気にしていない人も沢山います。
そこで良い魚が釣れるのなら、ヒグマが居ようが釣りに行く人はいくらでもいるはずです。

 

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それに、川の付近にヒグマが居たとしても、実際に鉢合わせになるなんてことは滅多にありません。
山奥にいるヒグマは、人の気配に気がつけば、すぐに逃げたり隠れてしまうことがほとんどだと思います。

私も、「ちょっと嫌だなあ」と思いながら、夜明け前の薄暗い時間からヒグマが居る釣り場に一人で行くことがありますが、足跡や糞があったり、物音などの気配は感じるものの、姿が見えたことはほとんどありません。

町の近くの人に慣れたヒグマなどでなければ、余程のことがない限り、こちらが物音を立てて存在を知らせてさえいれば、釣り場で鉢合わせになるなんてことは滅多にないと思います。

 

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ですから、川にヒグマが出るからといって釣りを諦める必要はないですし、そのことで訪れる釣り人が極端に減り、魚が守られるなんてことはまずないと思います。

魚が沢山いるのなら、それは単純にその川の環境が良いだけであり、ヒグマに守られているなんてことはないでしょう。

このように雑誌などというものは、釣り雑誌に限らず、実際のことはよく知らないくせに、なんでも大袈裟に書きたがるようなところがあるので、信用ならないものだということを、こんなバカげた文章を見かける度に再確認させられます。