なんだかんだとありまして、この国のバス釣りというものは以前よりはかなり人気が無くなっているようですが、今でもそれなりに愛好家はいるようです。
バス釣りが盛んな湖には平日でもボートが沢山浮かんでいますし、釣り具屋にもバス用のルアーはソルト用に押され気味ではあるものの、今でもそこそこ豊富に売られています。
そんなバス釣りが好きな人達は、今ではおかっぱり派とボート派に別れていることが多いのではないでしょうか。
そして、どちらかの人は、もう一方にちょっと否定的なことも多いかもしれません。
ボート派の人は、その機動力を使ってより戦略的にスピード感のある釣りを行うトーナメント的な釣りこそが、本格的なバス釣りだと考え、岸からネチネチ釣るのは、ちょっと貧乏くさくて格好悪いと思っていそうです。
また、ボートを借りたり買ったりすることで、衰退しつつあるバス釣りを、関連する場所にお金を落とすことで、なんとか定着させ残していきたいという考えから、ボートを使って釣るべきだと考えている人もいるようです。
一方で、おかっぱり派の人は、ボートを使って効率良く釣るよりも、自分の足で歩き苦労して魚を釣る方が、釣れた時の喜びが大きいと考え、ボートに否定的な人が多いのではないでしょうか。
それから、バス釣りは、そんなにお金をかけずにカジュアルに岸から釣るべきだと考え、お金のかかるボート釣りに否定的な人もいるかもしれません。
このように、それぞれの言い分を考えてみると、どれもそれなりに筋の通った話ばかりです。
たまにフライでバスを釣る程度で、どちらもやらない私からしてみれば、どちらが正しいかなんて、とても判断できませんし正直どちらでも良いと思います。
釣りなんて、ただの趣味なのですから、本人が好きにやれば良いだけで、そこでムキになって、自分の好みとは違う釣りと張り合う必要はないのではないでしょうか。
そんなことを言いつつも、私も日頃から散々ここで自分の好みの釣りとは違う釣りをディスりまくっていますから、ちょっと反省が必要かもしれません。
どうもこの釣りの「こだわり」というやつは、純粋に自分の釣りを楽しむのを邪魔してしょうがないもののようです。