たまにブラックバスなんかを釣って、釣れた魚を駆除するような大会が行われていたりします。
ああいったことをやるのが、良いことか悪いことかという話は置いておいても、参加する人がいるのが、私には不思議でたまりません。
まず、日頃からバス釣りをしていて、バス釣りが好きな人達は、普通はこういったものには参加しないのではないでしょうか。
釣られた魚は、主催者によって殺されるわけですし、釣れば釣るだけ魚は減ってしまうのです。
その釣り場が、日頃からバス釣りができる場所かどうかに関わらず、自分の釣るのが好きな魚が減るようなことに、自ら加担するなんてことは、釣り人ならまずできないはずです。
ましてや、このような大会が開いている側は、バスを駆除したがっているくらいなのですから、バス釣りには反対的な立場の人達でしょう。
自分達が好きな釣りに批判的な立場の人達のイベントに、わざわざ参加するなんて、普通では考えられないことだと思います。
そうなってくると、こういった大会に参加するのは、賞品とか賞金目当ての人達くらいなのではないでしょうか。
釣れた魚は漁協が買い取ってくれるなんてこともあるようですから、うまく釣れば小遣い稼ぎにはなるかもしれません。
バス釣りは特別好きなわけではないけれども、釣りをやる人が、賞品や賞金目当てで参加するということなのでしょうか。
それとも、バス釣りが好きな人達の中にも、批判的な釣り場では駆除大会に参加などして協力し、世間のバス釣りへのイメージアップをはかり、正式に認められている場所でだけ楽しんでいこうという考えの人もいるのでしょうか。
しかし、これは長い目で見れば、マイナスでしかない気もします。
こういった大会が開かれたり、報道されるということで、必要以上にバスを危険視する考えが、世の中に広がっていくわけです。
これでは、バス釣りに対する風当たりが強くなるばかりでしょう。
「バス釣りをする人達は、必要とされない釣り場では駆除に参加してくれて、マナーが良いなあ」みたいに都合良く考えてくれる人は、まず世の中には居ないことでしょう。
ですから、結局は自分達の立場を狭くすることに繋がるだけで、イメージアップをしようと協力したところで、自滅行為でしかないと思うのですが。
まあ、何にしても、人間の都合で生き物を殺して盛り上がるイベントでしかないわけですし、参加なんかしたらバチが当たりそうなものですけどね。
一体どこの誰が喜んで参加しているのでしょうか。