以前、連休の最終日の夕方に家を出て、高速道路の下り線を走り釣り場に向かったことがあるのですが、なんだかテンションが上がる光景でした。
高速道路の反対側の上りの車線は、びっしりと車で埋め尽くされ、何十キロも渋滞が続いています。
こちら側はガラガラで、どこまでも快適に走り抜けられます。

ギッチギチの渋滞の中の人達は、人だらけの場所に出掛け、自由に動くこともできずに帰ってきて、明日からは仕事というわけでしょう。
それに比べると、こちらは人の群れと無縁で、明日からどこで釣りをして、どこで寝ようが自由であり、とても同じ人間とは思えないくらい違う人生です。
矢沢永吉の「アリよさらば」という曲を大声で歌いたくなってしまいたいくらい、私は自由を謳歌していましたが、こんな人生が幸せとも限らないのだよなと、近頃私は思ってしまいます。
どんな人生が幸せだと思うかは人それぞれでしょうし、アリのように群れて自由を知らなくても、愛する家族と慎ましく暮らすのが、幸せという人だって沢山いることでしょう。
そういった人達は、好きなだけ魚釣りをするようなことはできないかもしれませんが、好きなだけ魚釣りをする人達が得られないものを、沢山得てはいるわけです。

どちらが自由でどちらが不自由か、という違いはあるでしょうが、どちらが良いか悪いか、どちらが幸せか不幸せか、ということは決められないと思います。
ですから、あまりいい気になって自由を謳歌するのも違うのかなと、最近私は思っています。
反対側の車線の渋滞を見かけても、「あれはあれで幸せなんだろうな」と、ちょっと羨ましくもある今日この頃です。