釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

一人で釣りに行くのは、思ったよりも寂しくない。

私は、余程の事情がない限り、釣りには一人で行きます。
しかし、世の中には、逆に釣りは誰かと一緒にしか行かないというような人もいるようです。
そういった人達からすると、私のような単独釣行派は寂しい人だと思われているのかもしれませんが、決してそんなことはありません。

 

一人で釣りに行くと、話し相手はいないかもしれませんが、周囲の自然がいくらでも語りかけてきてくれます。
風の音、空の色、木々の芽吹き、鳥のさえずり、動物の足音、魚達の波紋など、こういった細かな自然の変化に、より敏感になり気づかされ、人間と話すよりもずっと退屈しません。

ペチャクチャと他人と話しながら行動をしていると、どうしてもこういった自然の語りかけには気づきにくくなります。

こういった細かなことを気にすることは、魚を釣るためのヒントにもなるはずですし、誰かと一緒になんとなくワイワイと釣りをするよりも、一人で釣りをした方がずっとよく魚が釣れるはずです。

 

それから、他人とワイワイしながらなんとなく行動してしまうと、クマの接近や足場の悪い場所などの危険に気づきにくくなることもあります。

よく、一人で釣りに行くのは危険だと言う人がいますが、誰かとおしゃべりしながら注意散漫になって釣りをする方が、ずっと危険だと私は思います。

一人で釣りをしていると、ちょっとした物音でもよく聞こえるものですし、周囲をよく観察する機会も増えます。
何か危険だと思うことがあれば、誰とも相談することなくすぐに引き返すこともできますし、結果的に誰かと一緒に釣りに行き他人に干渉されて行動をするよりも安全なくらいだと思います。
それにもし危険なことがあっても、その被害に合うのは自分一人で済みますし、他人の危険の責任を負う必要がありませんから、とても気楽です。

 

それから、何といっても一人で釣りに行くと、一釣行一釣行がとても思い出深くなります。
誰かとぐちゃぐちゃと話ながら釣りをした時の思い出は、なんとなく行動してしまっているのでどうしても薄っぺらなものになりがちです。

それに比べて、一人で釣りに行った時は、自分の意思で動き自分の判断で釣るため、一匹一匹の魚との出会いや、その時の周囲の情景などをより鮮明に覚えているものです。

自然を感じ、心豊かな釣りをしたいのだったら、釣りには一人で行くべきでしょう。
ぐちゃぐちゃと他人と話して休日を過ごしたいのだったら、偽物の緑の中でゴルフでもしていた方が良いくらいかもしれません。