現在のアブガルシアの商品が良いものかどうかという話は置いておいて、アブガルシアのホームページはちょっと偉いなぁと私は思うことがありました。
ただし、これはピュアフィッシングジャパンの日本のホームページではなく、米国の英語のサイトの話です。
批判的なレビューも満載。
さて、この英語のアブガルシアのホームページを見てみますと、商品紹介の下には、ユーザーが採点してレビューを書き込んだものが表示されます。
だいたい「最高のリール」だとか「これ以上のものはない」みたいなことが書いてありますが、中には低評価のレビューも表示されているのです。
「どのように使って、どうダメだった」とか「もう二度と買わん」というようなことまで書いてあります。
かなり否定的なレビューまで(それが本当に商品のせいなのか、釣り人側に原因があるのかは分からないものの)正直に書いてあるので、ちょっと偉いなぁと私は思ってしまったわけです。
日本ではアマゾンなどのショッピングサイトには、レビューが表示されていますが、自社のホームページの商品紹介の欄に低評価のレビューを載せている会社は、あまりないのではないでしょうか。
海外のサイトを見てみると、こういったことはアブガルシアだけではなく、どこの会社でも普通に行われています。
この違いはなぜなのでしょうか?
私は、日本人は他人の意見を気にしすぎたり、影響を受けすぎる傾向が強いからだと思います。
誰かがダメだと言っていたら、自分が見たり使ったことのないものでも、良くないものだと判断してしまう人が多く、自分の頭で考えて自分で判断できるだけの、自分の価値観を持っている人が少ないのではないでしょうか。
ですから、自社製品の紹介ページに悪い評価のレビューを載せてしまったら、販売にかなりの悪影響が出るのかもしれません。
しかし、そういったことが海外では当たり前に行われています。
海外の人は、レビューを参考にすることはあっても、それは所詮は他人の意見であり、あまり気にしておらず、最終的には自分で物事を判断しているのではないでしょうか。
このように、釣り具会社のホームページ一つ比べてみても、日本人の主体性の無さというものが良く表れている気がしてなりません。
自分の釣りは自分のものであり、自分の使う道具くらい、自分で好きに決めれば良いのではないかと思うのですが、誰かが良いと言ってくれないと決められないような人が、日本の釣り人の中には沢山居るのかもしれませんね。