オービスというアメリカのメーカーのHow to的な動画に、トラウトを釣る最初の1本として最適なロッドは何ですか?というようなものがありました。
その動画では、9フィート5番のロッドが良いと言っていましたが、私もこの意見には同意ですね。
初心者でも投げやすく、飛距離も出る。
アベレージサイズの魚で楽しめるパワーで、頑張れば巨大な魚も釣れるため、幅広いサイズの魚に対応できる。
5番ロッドは、あらゆる場所で30センチから1メートル近いサイズの魚まで対応可能な物ですから、1本だけロッドを選ぶならまさに最適なものでしょう。
ただ、日本においては、何処ででも5番ロッド1本で楽しめるかというと、ちょっと微妙ですね。
北海道なら、まさに調度良いと思いますが、本州の渓流がメインとなると、どうしてもオーバーパワー過ぎると思います。
30センチの魚も滅多に釣れないような釣り場では、5番ロッドで釣っても、ろくに曲がらず、いかんせん面白くないでしょう。
本州でも湖とか本流なら、5番ロッドでも楽しめると思いますが、渓流ばかりに釣りに行くのなら、3番とか4番じゃないと楽しめないと思います。
こう考えてみると、日本の渓流のトラウトフィッシングというものは、世界的な基準からすると、あまりにも対象魚が小さ過ぎるのかもしれません。
世界の標準的な感覚からすると、稚魚を釣っているようなものなのですし、あまり本気で釣りまくるのも、なんだかみっともない気がしてきます。
やはり、トラウトを釣るのなら、最低でも40センチくらいの魚が釣れる場所をメインにするべきなのではないでしょうか。