家の近所ですぐに釣りができるような人なら、毎日のように釣りをしているかもしれませんが、大半の釣り人は週に一日や二日しか釣りをしないはずです。
しかし、これではあまり良い釣果を上げることは、難しいはずです。
釣りは、季節や天候の変化に大きな影響を受けるものです。
ベストシーズンといわれる時期に釣りをするにしても、毎年その時期は季節の進み具合でズレますし、その日はどうしてもダメというような気象条件の日だってあります。
ですから、週に一日釣りをしている程度では、本当に最高の日に釣りができる確率がかなり低くなります。
毎週通える場所で釣りをするなら、週に一回しか釣りに来られなくても、まだなんとかなるかもしれませんが、年に一回しか行けないような場所で、数日しか釣りをしないのでは、余程運が良くない限りは、好機に恵まれることはないでしょう。
私が、あちこちで釣りをしてみて、導きだした本当にしっかりと釣りをするために必要な期間は「2週間」です。
ベストシーズンと言われている時期に、2週間釣りをすることができれば、多少のその年の季節の進行具合のズレはカバーでき、数日は絶好の気象条件にハマる日があるもので、なんとか良い釣果を上げることができるでしょう。
海外の釣り場のロッジなども、訪れた人は2週間程度滞在するのがスタンダードなようです。
やはり、本気で落ち着いて釣りをするなら、2週間は必要ということなのでしょう。
日本人は、そういった場所に1週間かそれより短くしか滞在しないことが多いようですが、それでは多くを望むのは無理な話だと思います。
2週間釣りをするのが普通なのですから、紹介されているような釣果よりも、ずっと小さく少ない釣果に終わるのが当然だと思います。
このことは、海外に釣り行く時以外にだって当てはまることだと思います。
年に一回ほど、国内でちょっと遠出して釣るにしたって、数日しか釣りをしないのでは、絶好の条件の日に当たる可能性はあまりに低過ぎます。
もしも本気で釣りたい魚が居るのなら、ここでも最低2週間は釣りの期間はとりたいところでしょう。
そうは言っても、日本には欧米のように、毎年何週間も長期休暇がある人は少ないはずですから、これはちょっと無理な話かもしれません。
本気で釣りをするためには、毎年2週間連休がとれるような一流企業に勤めるか、自営業になって仕事を2週間放り出すか、もしくは釣りのために仕事を辞めて出掛けるしかないと思います。
何れにしても、なかなか大変な道ですが、釣りは魚が命がけで応えてくれているものなのですから、釣り人側もこの程度の覚悟を持った行動をとるのは、決してやり過ぎではないと私は思います。
そういった行動をとれば、きっと魚の方も「しょうがないな」と情けをかけてくれ、一回くらいは釣られてくれるのではないでしょうか。