少し前から、マラソンでは厚底で反発力のあるプレートの入ったシューズが使われることが増え、タイムが随分と早くなったものです。
私がテレビなんかで中継を見ている感覚では、トップレベルの選手で平均2分くらいはタイムが早くなった気がします。
ここまでくると、なんだか人間の力ではない気がしてきて、少しモヤモヤしてきてしまいますね。
機動戦士ガンダムというアニメで、ランバ・ラルという人が、ガンダムに自分の乗ったグフを撃破させられた時に、「私に勝てたのはガンダムの性能のおかげだ」というようなことを言うのですが、それと似たように「靴の性能のおかげだぞ」と言っても良い気がしてきます。
釣り人の中にも、たまに「このロッドだから獲れた」とか、「このリールのドラグが不可欠だ」みたいに、釣り具の性能のお陰で魚が釣れたみたいなことを言う人がいますが、あれはどうなんでしょうかね。
私は、今売られている釣り具には、マラソンのタイムが2分縮まるほどの大きな性能差は無いと思うのですが。
1万円のロッドでも6万円のロッドでも、5000円のリールでも9万円のリールでも、それほど大差なく魚は釣れると思います。
釣り具には、このように性能に大差がないわけですから、あまり性能についてああだこうだと言うのは恥ずかしいことだと思います。
釣り具の性能の差なんて、マラソンシューズに比べたら無いようなものなのですし、どこがどう凄いだなんて言っても、釣りを何も分かっていないアホだと自分から言っているようなものなのですから。