釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

25年以上前のナイロンラインは使えるか。

昨年、25年以上前に買ったナイロン製のティペットが、我が家のクローゼットの中から発掘されました。
さすがに劣化していてヤバいかなーと思いましたが、そんなに細いものでもないし、手で引っ張って切れるほど弱ってはいなかったので、ちょっと使ってみることにしました。

 

すると、どうでしょう。
意外にも何の問題もなく使えてしまいました。
正確に計測すれば強度は落ちているのかもしれませんが、魚を掛けたり木を掛けたりした感覚では、充分に表示通りの強度はあるようでした。

ナイロンラインは劣化しやすいとよく言われますが、保存環境によっては、そこまで劣化するものではないのかもしれません。

 

ナイロンラインを劣化させる原因は、水と紫外線だと言われています。

紙の台紙が付いたパッケージに入ったまま保管されていれば、極端に湿気たり吸水することはないはずです。
また、家のクローゼットの奥の段ボールの中のような所に埋もれていれば、紫外線が当たることもないでしょう。

このような環境にあったので、あまり劣化することなくこのティペットは保たれていたのかもしれません。

 

バス釣りなんかをする人達の中の一部には、「ナイロンは劣化しやすいから、フロロカーボンが良い」というようなことを盲信しているような人がいますが、このようにナイロンは使わなければそう簡単に劣化してくることなんてないようなのです。

それに使ったとしても、今時のまともなラインなら、吸水しにくくしたり紫外線を防ぐためのコーティングがされていることがほとんどですから、一日やそこら釣りをしている最中に劣化してくるようなことは、まずないはずです。

何日も屋外で使ったら劣化してくるでしょうが、それはどんなラインだって程度の差こそあれ、確実に起こることでしょう。

 

ですから、巻きっぱなしにするのでなければ、そこまでナイロンラインが劣化しやすいとは気にする必要はないのではないでしょうか。

適度に伸びのあるナイロンラインというものは、様々な場面で役立つものですから、あまり毛嫌いしていたらもったいないと思います。