釣りをしている時に出会ったおじさんなどに、「昔はもっと釣れたんだけどねぇ」というような話を聞かされたことがある人は多いのではないでしょうか。
どこに行っても何をしていても、こんな話をしてくる人はいるもので、私も何度もそんな人に出会ってきました。
「そうかなぁ、今でも結構釣れるんだけど」と思うこともありましたが、それだけ昔は魚が沢山いて、そこら辺のおしゃべりおじさんにもよく釣れたということなんでしょうね。
しかし、近頃は自分が「昔はもっと釣れたんだけど」と言いたくなっていることに、私は気づいてしまいました。
魚種や場所によっては、10年ほど前と比べても、魚が急に釣れなくなった場所がでてきたため、そんな場所では出会った若者に「前はもっと居たんだよ」と言いたくなってしまうのです。
そういった場所では、ここ数年で開発が行われたなどの環境の変化があった所は少ないので、やはり水温の上昇などの温暖化の影響で魚が減っているのかもしれません。
特に、私は冷水性の魚ばかり釣っているので、より大きく温暖化の影響を受けている気がします。
まだまだ10年前とは変わらずに釣れる場所も沢山ありますし、全てが全てダメになったというわけではないのですが、急に魚の姿が減ってしまった場所があるのは、何とも不気味です。
このままいくと、どこに行っても「昔はもっと釣れたんだけどね」と言いたくなってしまうような時代が来ることも、あり得なくはない気がするのです。
「昔はもっと釣れたんだけどね」という言葉は、今までは専ら人から聞かされる
ものであったのに、今では自分が言いたくなってしまったとは、時の流れと地球環境の変化の速さを実感せずにはいられません。