釣りにゃんだろう

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100万円の絵とレアな釣り具。

我が家の片隅に、手前に物を積まれて何も見えないような状態で、ゴミのように無造作に壁に立て掛けてある絵が何枚かありました。

「昔から気になっていたけれど、あれは何なの?」と母親に聞いてみると、なんでも昔、母親の実家が没落し屋敷を中身ごと全部他人に取られた時に、こっそり持ち出して脱出してきた絵だそうで、当時は1枚100万円は余裕でしたそうではないですか。

 

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何十年も前の100万円といったら、今の価値なら数百万円ということでしょう。

「よし!、これを売ってアトランティックサーモンでも釣りにいこう」と、私は一瞬で決めたわけですが、今では全く人気が無い画家のもので、売っても1,000円にもならないのだそうです。
残念!

まあ、それにしても芸術とやらの金銭的な価値というものは、いかにいい加減で虚構のようなものであるかが、この一件を見てみるだけでよく分りますね。

絵なんて、本来は1円だろうと5億円だろうと、偽物だろうと本物だろうと、自分で描こうが他人が描こうが、本人が気に入っていれば、それだけでかけがえのない価値があるのではないでしょうか。

高い値が付いているかどうかを気にして、目先の価値に踊らされるような人は、そもそも芸術の本質が理解できていない心の貧しい人なのでしょう。
実際に高い絵を買っていた私の祖父も、そういった人間だったのだと思います。

 

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これは、やたら高価なレアな釣り具を買う人にも、似たようなところがあると思います。
生産数が少ないとか、カスタムオーダーとかで、やたら高い釣り具を買う人がいますが、あれも釣り具本来の価値を理解しておらず、「高くて珍しいから良い物だ」とでも勘違いした成金的な行動でしかないと思います。

事実、そういった釣り具も時が経ってちょっと人気がなくなれば、絵画と同じように二束三文でしか売れなくなるわけで、本当に価値がある物とは言えないのは間違いないと思います。

まあ、本人達が納得して使っているのなら、それだけでも価値はあるのでしょうが、端から見ているとちょっと滑稽な感じがしないでもありませんね。