釣りにゃんだろう

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トラウトフィッシングにPEラインは必要か?

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現代では釣りのラインの主流となりつつある、細くて強くて伸びの少ないPEライン
あらゆる釣りで使われていますが、本当に必要なのでしょうか?

 

 

 

理想のラインは、より細く、より値段の高いライン。

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理想の釣りのラインは、より値段が高く、より細いもの
でしょう。
どういう意味で理想かと言うと、釣り具メーカーから見た理想のラインです。

 

ラインの値段が高いほど、利益が出ます。
ラインが細いほど、消耗が激しいので、買い換えが必要になります。
ラインが細いほど、ラインの先についたルアーや仕掛けのロストが増えて、その売り上げも増えます。


細くて高いラインは、釣り具メーカーにとって良いことだらけです。
ですから、釣り具メーカーがお金を出しているメディアで、細くて高いPEラインを推奨してくるのは当たり前のことです。

釣り具メーカーは、あなたに魚を釣ってもらうために物を売っているのではありません。
あなたからお金を奪うために、日々物を売っているのです。

 

年々、あらゆる釣りで、細いPEラインが使われるようになっている気がしませんか?
確かにその利点もあるのでしょうが、不必要なほど細くなってきていませんか?
そういったラインが薦められる理由を信じていますか?

釣り具メーカーが釣り人に望んでいることは、細くて高いPEラインを使い、PE用のガイドの付いたロッドとシャロースプールのリールを買い、リーダーの結束に失敗し、ルアーをガンガン飛ばして失うことです。
これがメーカーの求める、完璧な釣り人の姿でしょう。


このような状況ですから、雑誌やメディアで言っているからといってそれを鵜呑みにしつ、PEラインを使おうというのは、少し頭の足りない考えかもしれません。
ここからは冷静に、どうしてPEラインが必要なのか考えてみましょう。

 


PEラインを使うことのメリット。

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PEラインの特徴は、伸びが少なく、引っ張り強度が強いことです。
この特徴から得られる利点は、以下のことが考えられます。

・伸びが少ないので、感度が上がる。

・引っ張り強度が強いので、より細いラインを使用できるため、飛距離が出る。

・同じ太さのラインを使うなら、ナイロンラインなどより強度が強いので、より大きな魚を釣ることができる。

 

 


PEラインを使うことのデメリット。

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PEラインを使うと、良くないことももちろんあります。

・ラインの伸びが少ないため、ショックを吸収できず、バラシが増えたり、フックが伸びやすくなったりする。

・より細いラインを使うため、根ズレ等に弱くなる。

・結束強度が弱いため、直結すると強度が50%程度まで落ちる。

これらの欠点を補うために、PEラインにはリーダーを使うことが多くなっています。

 

あと、もう一つ欠点として、これは科学的根拠がないので信じていただなくても結構ですが、PEラインを使うと魚が釣れにくくなります。
少なくとも私の経験上では、そのようなことが多いです。

・PEラインを使っていて根掛かりでリーダーを失ったので、ナイロンラインを巻いたスプールに替えたら一発で釣れた。

・魚がさかんにボイルしていて、いくら投げても釣れなかったのに、ナイロンラインに替えたら釣れた。

こんな経験を何度もしています。

また、魚の居る水槽にPEラインを垂らすと、魚が離れていくという噂もあります。

 

 


PEラインは必要か?

このような利点と欠点があるなかで、PEラインが必要となってくるのはどんな場面でしょうか。

個人的には「PEライン釣れない説」を信じているので、できる限り使いたくないのですが、必要な場面もどうして出てきます。

私が良くする機会のある、トラウトフィッシングの場面に絞って考えてみます。

 


・どうしても飛距離が必要な時。

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狙う魚が岸から40メートル以上遠くにしか居ない場合、細いPEラインを使い飛距離を稼ぐ必要があります。

大河川、湖、海、などでありえる状況でしょうか。
でも、魚がよく釣れるのって、基本的に活性が高くて岸に寄ってきている場合ですよね。

 


・どうしても高感度のラインが必要な時。

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私はナイロンラインの感度と釣果に充分満足していますが、高感度のラインが欲しくなることも稀にあります。

遠くて深いポイントばかり狙う時です。
これは、かなり特殊な状況で、湖で沖のボトムを意識した釣りくらいしかありません。

 

 

・魚がどうしようもなく巨大な時。

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狙う魚が大きい時には、ラインを太くするしかありません。
しかし、あまりにラインが太いと、飛距離は落ち、水の抵抗は増え、感度も悪くなります。
そんな時こそ、細くて強いPEラインの出番でしょう。
私は、魚が20キロを超す可能性がある釣りでは、PEラインをメインに使うことにしています。

 

 

このように、あくまで私の釣りにおいては、PEラインの出番は決して多くはありません。

みなさんも自分の釣りに本当にPEラインが必要なのか、誰かが言っているからではなく、自分自身で判断してみてはいかがでしょうか。