釣りにゃんだろう

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オールドスピニングリールのストッパーのカリカリ音対策

スピニングリールの逆転ストッパーがサイレントになったのは、1980年代からでしょうか。
それ以前の古いリールは、逆転ストッパーをオンにして巻くと、カリカリ、カチカチと音がします。
今回は、この音にどう対処したらいいか、考えてみたいと思います。

 

昔はこれが普通だったとは言え…f:id:nyandaro:20180507213759j:plain

対処するとは言っても、昔は音がするのが普通だったのだし、そのままでも悪くはないのでしょう。今でも、テレビ番組の釣りの描写などでは、未だにカリカリとリールを巻く音がしていることも多いです。

とは言え、やっぱりうるさいです。
特に投げて巻いてをひたすら繰り返すルアーフィッシングでは、うるさいこと、この上ありません。
風音や川の流れる音が大きい場面では、あまり気にならない事もありますが、ほとんどの場面では、うるさいです。

 

ミッチェル方式。f:id:nyandaro:20180507214441j:plain

このカリカリ音が気になる時に使われる基本的な方法として、ミッチェル方式とよばれるものがあります。
これは、世界で最も普及したスピニングリールである、ミッチェル300等の説明書に書いてあった方法です。

ミッチェルの説明書には、「逆転ストッパーは通常の使用時にはオフにしておき、魚を取り込む直前に、ハンドルから手を離す際オンにしろ」と書いてあったらしいです。
これは、基本的にはストッパーに過度な負担がかかり、破損するのを防ぐためだったのではないかと思われます。

しかし、この方法を使うと、その本来の目的以外にリトリーブする時のリールの音が気にならなくなるという利点もあります。
また、巻き過ぎた時の垂らしの長さの調整なども、ハンドルを逆転できるので、とても簡単にできます。

 

もちろん、この方法は、ミッチェル以外の全てのリールにも使えるものです。
ストッパーがうるさかったら、それを使わない釣りに慣れてしまえば良いのです。

私は、厳密に取り込む直前にストッパーをオンにするというのを守らずに、フッキングが決まったあたりで、オンにしてしまっていますが、それでリールが壊れるようなこともないようです。
このカチッとストッパーをオンにして、グンと魚の重みが伝わる瞬間というのが、なかなか良いものです。

魚が掛かった瞬間とは別に、もう一度快感があるようで、一度で二度おいしいと言ったら言い過ぎでしょうか。


ミッチェル方式の注意点。f:id:nyandaro:20180507214628j:plain

注意することとしては、勢いよくハンドルが逆転してしまうと、当然ぐちゃぐちゃにラインが絡まってしまうことです。

ですから、歩いて移動する時など、不意にハンドルが逆転する可能性のある時は、必ずストッパーをオンにしておいた方が良いでしょう。基本的にリトリーブする時以外は、オンにしておくという癖をつけておくと良いです。

バネを音の小さい弱い物に変えたり、グリスをつめるなど、他にもカリカリ音対策はあるようですが、これらの対策はリール本来の状態から外れたことを行うことになるので、あまり良くないことなのではないでしょうか。

古くて小粋な道具を、このようにちょっと工夫して快適に使いこなすというのも、オールドタックルの魅力だと思います。