釣りにゃんだろう

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めんどくさい川。

さて、ファイト一発激流に漕ぎ出してみたわけだけれど、どんどんと川を下っていくわけでもなく、ちょこちょこと船を岸につけては、釣りをしていくことになる。

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強い流れの中を歩くのも、その中を釣るのも、正直言って、めんどくさいので、「今日は何も釣れなくていかなぁ」と、せかっく釣りを始められたのに、かなり投げやりになってくる。

そんな気持ちが通じているのか、魚は全く釣れない。
同船していたメンバーが、巨大なスイムベイトのようなもので、80センチのタイメンを釣ったけれど、それ以外には、何も魚は釣れない。

 

 

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そんな中で、岸寄りに砂が堆積し、浅くなっている場所で、じっと動かない1メートルほどのタイメンを見つけた。
流れも緩やかなので、とても攻めやすく、何度も目の前を様々なルアーを通してみるが、無反応で嫌がりもしない。
頭にコツンとルアーがぶつかると、めんどくさそうに2メートルほど泳ぐだけだ。

なんだか、昨日釣られた魚のような様子でもあり、活性がとても低いようでもある。

このように魚は居るのだろうが、全く反応がないのだ。

 

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ここで考えられる理由は、いくつかある。

強い流れの中で、ルアーをうまく操作ができていなくて、魚の目の前を責められていないという説。
適当に釣っているので、この可能性はかなり高い。

 

この一帯は、エンジンボートのブルジョア達にやりつくされていて、魚がスレているか、少なくなっているという説。
さっきの魚の様子を見ると、この可能性もないとは言い切れない。


ここの魚は、ちょっとした増水で、活性が低くなる説。
昨日、雨が降っているので、この可能性もある。

 

とにかく、モンゴルの川で、ここまで魚が釣れなかったことはない、という状態のまま夜の7時をむかえて、ウランバートルを出発してから二日、これから長い間ホームとなるキャンプについに到着した。

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同じボートで下ってきた、農場を経営しているというたくましく頼れる男と同室することになり、荷物を広げたり、横になったりする。

 

土手の上の小屋の中に居ても、絶えずゴーゴーという川の音が聞こえてくる。
これが普通の水量から、どれくらい多いのか、初めて来た僕には、見当がつかない。この状態から、水が増えるのか減るのかも、今はまだよく分からない。

とにかく、明日から真面目に、この流れを攻略しなくてはならないと、小さなベッドの上であれこれと思案していた。
こんな風に、その場で判断し、その場に慣れていくというのが、初めて釣りに来た場所での、面白さであり煩わしさでもある。
今までは、毎回なんとか上手く乗りきってきたけれど、今回も上手くいくのだろうか。
時間は、まだいくらでもあるのだが。

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