釣りにゃんだろう

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ミッチェル 758

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ミッチェル758は、7番ライン用の中型サイズのフライリールです。
このリールは、70年代後半フランス製造のものかと思われます。

 

個性的なボディカラー。

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この独特なブルーのボディカラーは、スピニングリールでは、「スカイブルー」と呼ばれている時代のもので、生産された期間の短いレアカラーです。
おそらくフライリールのカラーとしても、珍しいのではないでしょうか。

ミッチェルのフライリールは、あまり使っている人がいないのが良いと思い、また、このカラーに一目惚れして購入しました。
新品箱入りで3000円でした。

 

性能は◎。特にドラグが良い。

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当時は、どの程度の価格のものだったのか分かりませんが、ミッチェルのリールですから、高級品ではなく普及品だったはずです。
しかも、この時期のミッチェルは、会社が傾きかけていて、品質が微妙な時期だったと言われています。

しかし、このリールは、結構しっかりと作ってあると思います。
特にドラグは、しっかりと効きますし、調整も効きますし、放出もスムーズです。

フライリールに、強いドラグはあまり必要ないと思われる方もいるかもしれませ。
しかし、私はドラグを使わないような釣りは、稚魚を虐めているだけのような気がしてきて、あまり好きではありません。
最低限、これくらいのサイズのリールを使った釣りをしたいものです。

 

使用感。

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そもそも、私はフライフィッシングを、「ルアーよりフライの方が釣れる時」や「もうルアーで充分釣って、心に大きな余裕がある時」にしかしないような、セコい人間です。

ですから、一目惚れして手に入れた割りには、そこまで使用する機会がありませんでした。

眺めているだけでは、このリールがこの世に生まれてきた意味がなくなってしまうので、思い腰を上げて少し使ってみました。

コイやニジマスやイトウを釣ってみましたが、特に問題ありませんでした。
コイの持久力とパワーを兼ね備えたダッシュや、ニジマスのギンギンの走りにも、小気味良いラチェット音を響かせて、しっかりと対応してくれました。ラインを巻く時はサイレントなので、五月蝿すぎることもありませんでした。

 

正直、フライリールは、その高価な値段に見合わないような品物が多いと思います。

複雑で部品の多いスピニングリールの値段から考えたら、せいぜい7000円くらいの構造のものが、何万円もしたりしています。
リールの中では、最もぼったくり度が高いものだと思います。
そもそも、フライフィッシング用品全般が、ぼったくり度が高い気もしますが。

そんな中でも、この価格が安くしっかりとした作りのミッチェルのフライリールは、非常に良心的なものだったのではないでしょうか。
だからこそ、現在まで生き残ることができなかったと、言えるのかもしれませんが。