トレンドにゃんだろう

トレンディなことも、そうじゃないことも 。ふと気になったことを、猫を膝にのせながら、徒然と綴っています。

2016年のJリーグの観客の平均年齢は41.6歳。 Jリーグの観客の高齢化問題って、にゃんだろう?

3月8日にJリーグは、2016年に行った観客調査の結果を発表しました。観客の平均年齢は、41.6歳とのこと。この数字をどう見るか、ちょっと考えてみたいと思います。

平均年齢の41.6歳は、昨年度から0.5歳上昇。

この調査は、スタジアムでJリーグを観戦をしていた11歳以上の男女、1万8147人にアンケートをとった結果です。
1試合に、数千~数万人の観客が訪れるのに、このサンプル数でいいのだろうか?と、統計に疎い私などは思ってしまいますが、公式にやっている調査なので、この程度の数で良いのでしょう。多分。

平均41.6歳という数字も、私が普段感じでいる感覚的な数字と一致している気がします。
多くのみなさんも、「なるほど、そんなもんかな」と思うはずです。

今年は昨年より平均で0.5歳上昇ということですが、毎年上昇傾向は続いているようです。
このことから、新規の観客の獲得が進んでいないことが、察しられます。

Jリーグの観客の正体。

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観客の平均年齢の41.6歳から、Jリーグの開幕からの年月の25年を引いてみると、観客の中心的な層の、開幕時の年齢が分かるのではないでしょうか。
その数字は16.6歳。高校生くらいです。高校生くらいで初めて人気絶頂期のJリーグを流行に乗り見に行き、その後大学生になり自由な時間とお金を手に入れてサッカー観戦にハマり、大人になってもやめられないでいる。といった感じでしょうか。

今回の調査では、男女比は役6対4となっていますが、現地ではもう少し女性が多いような気がします。
特に目につくのは、中年の女性です。10代後半から20代にかけて、サッカー選手をアイドル的におっかけ、現在でも温かく選手の若者達を見守っているような女性達を、見かけることも多いです。

このようにJリーグを支えているのは、辛抱強くサッカー観戦という趣味を続けてきた、おじさん、おばさんなのかもしれません。

そもそも、子供はJリーグを見られない。

このまま観客の高齢化が進むと、いつかは観客が激減してしまうでしょう。人間は永遠には生きられないのですから。
ただでさえ、日本は若者が少ないのだから、少しでも子供達に興味を持ってもらえるようにしなければなりません。

しかし、ここで無理が生じるのです。
Jリーグの試合が行われるのは、主に土日です。
サッカーが好きな子供は、自分がサッカーをプレーする日です。Jリーグを見に行く暇などありません。
また、家に帰ってテレビをつければ、海外のサッカーの試合がいくらでも観られる時代です。わざわざJリーグの試合は見ないでしょう。
このようにして、まずサッカー好きな子供達に、Jリーグに興味をもってもらえることは、難しくなります。

じゃあ、サッカー以外のスポーツ好きの子供はどうか?
これも同じように難しいでしょう。土日は、小学生でもスポーツを習っていたり、中学高校となると部活があります。Jリーグを見に行くことは不可能です。

Jリーグはオタクの世界。

「中学の頃、クラスでサッカーを見に行く奴は、変なオタクみたいなやつが多かった。クラスでは変人扱いされていた」
これは、あるクラブの地元に住む友人が語った言葉です。この友人自身も、サッカーが好きだが、自分の部活が忙しく、Jリーグを見に行くことができなかったそうです。

こういった認識が、今でも続いているのは、事実なのではないでしょうか。
開幕時は、大人気でメジャーだったJリーグ観戦という趣味も、今ではマイナーなマニアックな趣味なのです。Jリーグを支えているのは、メジャー時代の観客の生き残りで、後からは、マニアックなオタク層が僅かについてきただけなのです。

こういった状況を打破しようと、小学生に無料券配る自治体と協力し体験学習として町中の小学生を招待する、などの動きをとるクラブもあります。
若いうちに、地元にはサッカー観戦という、こんなに素晴らしい文化があるのだよ、と体験させておけば、大学生くらいになって時間とお金ができた時に、スタジアムに帰ってこないとも限りません。
そんな川でサケの稚魚を逃がすような活動しか、今のところ打つ手はないのが現状のようです。