釣りにゃんだろう

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北海道釣行でガイドは必要か?

北海道では、日本の中では珍しく、釣りのガイドサービスがそれなりに盛んに行われています。
果たしてこのようなサービスが、道外から釣りに行く場合、必要なものなのでしょうか。また、それらは値段に見合ったものなのでしょうか。

 

海外と比べると、小さな自然、小さな魚。でもお値段は?f:id:nyandaro:20180416135258j:plain

 北海道は、アラスカでもパタゴニアでもありません。

広い!でっかい!とは言っても、それは日本の中でのことであり、かなりの密度で道路が張り巡らされ、開発が進み、世界的に見れば大自然が残されているわけでもありません。
よくよく考えてみれば、広大な牧草地も畑も、全て人々が生活のために森や原野を切り開いた土地であり、これだけの面積の自然が破壊し開発された都道府県は、他にはないのではないでしょうか。

 

 

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北海道で釣りをするには、海外でガイドを頼んで釣りをする時のように、ヘリコプターや飛行機で移動する必要もありませんし、10時間以上未舗装の大地を車で走るなんて必要もありませんし、何日もラフティングをして野宿して釣り進むわけでもありません。

ドリフティングボートなど、一部には特殊なものもありますが、北海道で釣りのガイドを頼んでも、基本的には行こうと思えば、誰でも自力で行けるような場所に連れていかれます。

車に乗れ、地図が読め、それなりの体力があれば、一人でも行けるような場所です。

時には、ガイドを頼んでいない個人の釣り人と、肩を並べるようにして釣りをすることさえあります。

 

「ポイントを知らないから頼みたい」、「アドバイスを受けたい」という人もいるかもしれませんが、頼んだところで、特別良い釣りが出来るのでしょうか?

だいたいの場合は平均的な釣果で、古くから本に載っているような定番ポイントで個人的に釣りをしたのと、変わらないレベルではないでしょうか?

 

例えば、イトウが釣りたいとガイドを頼んでも、120センチの魚を釣らせて貰えることは滅多になく、60センチ程度の餌のようなサイズの魚を釣らせられて「おめでとうございます」とお世辞を言われる。
そして、そのサイズの魚なら、小学生でも釣れているなんてことも多いのです。

朱鞠内湖のイトウのポイント - 釣りにゃんだろう

さて、このようなサービス内容で、料金は様々かもしれませんが、一日あたり数万円とられることも珍しくありません。海外で釣りをするのとは、比べようにならないくらいショボい内容なのに、海外並のお値段です。

 

正直、要らないのでは

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 私は、モンゴルに行き120センチ以上のタイメンを釣るのが趣味ですが、この時は一日あたり2万円を切る値段です。(価格は諸条件によって変動しますので、この価格を保証することはできませんが)
この価格には、国内線の飛行機、車・ラフティング・馬による移動、宿泊、食事、フィッシングライセンス、国境付近立ち入り許可申請、ガイド等、が含まれています。
日本とは物価が違うと言われるかもしれませんが、運営しているのはヨーロッパの会社で、ガイドもヨーロッパの人が多いです。

モンゴルでタイメンフィッシング ~ベストな選択~ - 釣りにゃんだろう

 

地の果てまで行って巨大な魚を釣るよりも、車や小舟でちょっと移動して、餌のような魚を釣るほうがお金をとられるとは、なんともバカらしい話だと思いませんか。

 

ですから、個人的には、北海道での釣りに、ガイドは不要かと思います。
ガイドを頼むお金があったら、レンタカーを借りて、地形図と釣りのポイントガイドの古本でも買った方が、お得だと思います。ちょっと古い本でも、参考になることは多いです。
それで、良い思いのできる場所を見つけたら、同じような条件の場所を地形図で探してみれば良いのです。

このようにしていけば、自分の釣り場を、自分の脚で拡げていくことができます。

誰かの手を借りずに、自由に釣りが出来るのが、北海道の魅力なのではないでしょうか。そうするには、ちょうど良い規模の自然なのです。

 

 

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そして、そのようにして自分の脚と頭と手を使って、触れ合った魚というものは、誰かに案内されて釣った魚よりも、何十倍もの深い喜びを与えてくれることでしょう。

一方で、こういった喜び深い釣りをするのが煩わしい方、高齢やハンディキャップなどで体力的に不安のある方、情報を掴みづらい海外の方、などには、ガイドサービスは非常に便利ですし、お金を払う価値のあるものであると言えるでしょう。

 

www.nyandaro.com

 

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