釣りにゃんだろう

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フェンウィック FS70-4

フェンウィック(fenwick)は、1954年にアメリカのワシントン州で生まれたロッドメーカーです。
現在では、ピュアフィッシングの傘下にあり、中国で製品を生産する、ありふれたメーカーとなっています。
しかし、古い時代の物は、「人が丁寧に作っていたんだ」、と感じさせてくれる作りで、所有欲を満たすのにも、味わい深い釣りをするのにも最適です。

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1969年製。

このロッドは、1969年製だとかで、そのあたりの時代に憧れている私は、その響きだけで格好良く見えてきたものです。

加えて、私は運転があまり好きではないので、バスや電車や徒歩で釣りに行く機会が多く、パックロッドであるということも、さらに魅力的でした。
ヤフオクで7000円くらいで購入した記憶があります。

 

グラスロッドの釣り味。

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この時代のものですから、当然グラスロッドです。慣れていないと、一日中使った時は、リールを挟んでいる指が腫れてくるくらい重いです
感度もカーボンより悪いのは当然でしょう。

しかし、グワングワンと魚の動きを素直に伝えてくれる釣り味は、とても楽しいものがあります。

また、固く反発力の強いカーボンロッドと比べて、魚が無駄に暴れない気がします。
バレも少ないですし、ロッドを立てると、グーっと延べ竿のように魚が寄ってきます。
魚が暴れてくれた方が嬉しい人もいるでしょうが、魚も私も楽なので、私はこの感覚が好きです。


ワイヤーガイド搭載。

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オールドタックルを見慣れない方は、びっくりするかもしれませんが、ワイヤーガイドです。しかし、私は細いラインを使うことがあまりないので、これで困ったことは一度もありません。
これで魚が釣れまくったったこともあるので、ワイヤーガイドがロッドのスペックを判断する基準になってしまいました。

ハードガイドの付いたロッドを手にすると「いいねぇ」と思い、アルコナイトでは「すげー」と思い、sicでは「高級ロッドだ!」と思い、チタンフレームsicなんて日には、「何だこれは!」と思ってしまいますね。

釣り具の宣伝では、ガイドの重さがとか、シャープさがとか、色々とうんちくを語ってますが、実際にその値段に見合うだけの凄い釣果が示されてないことも多いです。
こんなワイヤーガイドの重たいグラスロッドでも問題無いのですから、物凄い魚を実際に釣ってから解説してくれないことには、私は全く信用することはできません。

 

スペックと釣り心地。

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ロッドには、このようにスペックが表示されています。当時の8lbラインというのは、現在の12Ibくらいのものでしょう。使用感も概ねそんな感じです。

ラインの方は問題無いとして、問題なのはキャスティングウェイトです。
上限が14グラムとなっていますが、実際にその重さを投げるのは、柔らかすぎてちょっと厳しいです。
快適なのは、7グラムくらいでしょうか。

グラスロッドを使う時は、ゆったりとルアーの重さを乗せて、バックスウィングでしっかりとロッドを曲げて、その反発力で飛ばすという、キャスティングの基本的な動作を正しく行う必要があります。
また、その時の軌道がまっすぐではなく、ブレてしまうと、上手く飛ばせません。

もしかすると、グラスロッドを上手に投げられるようになると、キャスティングの変な癖などが矯正されるかもしれません。

とは言え、このロッドとカーボンロッドを比べると、笑ってしまうくらい飛びません。
ビヨヨヨーンとロッドがしなり、パサパサとガイドにラインが接触し、飛距離が伸びません。

でも、遠くまで飛べば沢山釣れるというわけでないので、飛距離が必要ない時には、威力を発揮します。
湖で春先に岸寄りしたイトウを釣る時などには、足元での突然のバイトにも、グラスロッドは食い込みがよく、とても重宝しました。

 

一番の問題はアワセ。

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このような、ぐにゃりとしたグラスロッドを使う時に、問題となってくるのは、飛距離ではなくアワセでした。
ロッドを煽っても、なかなか力はフックまで伝わりません。大きな魚だと、フッキングが不十分になることが多く、慣れるまでに私はイトウを三匹連続でバラしてしまいました。

そこで私は、巻き合わせをすることにしました。
ドラグをきつめに設定し、魚が来たら、「巻いて巻いて巻いて」と自分に言い聞かせながらリールのハンドル回してアワセます。

この技を使うようになってからは、このロッドを使っていて魚をバラした記憶がありません。
一度しっかりフッキングしてしまえば、なかなか外れないのがグラスロッドの良い所なのです。

このように、メリットもデメリットもある古いグラスロッドですが、それを使いこなし魚を釣るというのは、最新のタックルで魚を釣るよりも、大きな達成感を与えてくれるものです。
そんなにお金がかかるものでもないので、未体験の方は、一度使ってみてはいかがでしょうか。

 

フェンウィック FS70-4の思い出。

www.nyandaro.com