釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

モンゴル

ラクダさん、どうもありがとう。

夜8時を過ぎて陽が傾き始めた頃、荷物と酒類を満載したラクダが到着して、キャンプに歓声が響き渡る。 酒は皆さんにとって命の水のようなものであるからか、運んできてくれたラクダ達を、しきりに労っていた。 そうこうするうちに、「ご飯だよー」と食堂から…

めんどくさい川。

さて、ファイト一発激流に漕ぎ出してみたわけだけれど、どんどんと川を下っていくわけでもなく、ちょこちょこと船を岸につけては、釣りをしていくことになる。 強い流れの中を歩くのも、その中を釣るのも、正直言って、めんどくさいので、「今日は何も釣れな…

ブルジョアとファイト一発。

新しい朝が来た。希望の朝だが、誰一人として目を覚ます気配がない。 まだここが目的地ではないのだから、さっさと先に行こうぜ!という気がしないでもないのだけれども、我々には時間はいくらでもあるし、先を急ぐようなちんけな旅でもないのだ。 一番疲れ…

welcome to the hell.

白タクのような青年に、お礼を言う間もなく、空港で待ち構えていたお姉さんに連れられて、今朝ウランバートルに到着した釣り軍団に合流させられた。 空港の片隅には、大小様々なロッドケースが積み重なっていて、周囲には主にヨーロッパからの長旅でお疲れ気…

釣り場までは何マイル?

何度目かのチンギスハーン国際空港。夜の10時過ぎ。 旭川空港よりも小さくて、日本の田舎の町役場くらいの建物。ちょっと来ない間に改装をしたのか、所々綺麗になっている。せっかく綺麗にしたのに、新しい空港を建てる計画もあるらしい。 入国審査を終えて…

モンゴル家族旅行 ~Highway to Hell~

もう5年ほど前のことだろうか。はじめてモンゴルに釣りに行った時のこと。 お金を節約するために、釣りのガイド会社を使わずモンゴル人の会社に頼み、国内線も利用せず、ひたすら陸路で丸一日と半日移動し、アルハンガイの釣り場に向かった。 メンバーは、運…

職場放棄してきたモンゴルの犬の話。

「カサカサカサカサ」寝袋の中で眠りにつく直前の状態にあった時、テントにそんな音か響き始めた。 雨の音ではないし、風の音でもないようだ。もしかしたら雪なのだろうか。まだ9月の半ばだと言うのに。 言葉のあまり通じない人達と焚き火を取り囲んで、ウ…

モンゴルには森が乏しいのに、なぜ川には魚が豊富に生息しているのか。

川に魚が豊富に生息するためには、豊かな森が必要だと思う。 簡単に説明すると、森の栄養分が川に流れ出し、プランクトンが増え、プランクトンを食べる生き物が増え、それを食べる小魚が増え、小魚を食べる大魚が増えるといった仕組みである。 それなのに、…

青空とパイク 後編

かなり歯が鋭い魚を釣るのだけれど、僕はワイヤーリーダーを持っていなかったから、スナップをいくつか連結して、ラインの結び目からルアーのアイまでの距離をとることにした。 ルアーは、さっきの釣りキチ兄さんも持っていた、ニルズマスターのインビジブル…

青空とパイク 前編

無数の魚の歯跡だらけになった、ラパラのフラットラップを、部屋の天井に向けてかざしてみる。 わずか2時間ほどで、この状態になった日の、どこまでも深く広い青空は、今はもう見えなくて、記憶の中のどこか隅っこに隠れつつある。 このルアーの傷をじっと…

レノック 残念な魚

レノック(コクチマス)という魚が、モンゴルの川に居る。ロシアや中国や朝鮮半島にも生息していて、ユーラシア大陸の東側に広く分布しているらしい。 茶色いボディに黒い斑点を持ち、ちょっとブラウントラウトっぽいような、タイメンっぽいような模様をしてい…

モンゴルでタイメンフィッシングをする時のタックル ~ルアーフィッシング編~

をモンゴルでタイメンフィッシングをする場合、少し頭を悩ませられるのが、どのようなタックルを持っていくかです。ここでは、どのような物が広く使われているか、説明していきたいと思います。 ヘビーなタックルが標準的。 モンゴルにやってくる様々な国の…

モンゴルでタイメンフィッシング  ~ベストな選択、ingol社の利用~

日本でイトウを釣るのも楽しいものですが、その近縁であるタイメンをモンゴルで釣るのも、大変魅力的なことです。 どこまでも続く荒野を駆け抜け辿り着いた、手付かずの自然の中で、巨大な魚を狙ってキャストする。激流の中を120センチを越える魚が突っ走り…